2013年5月7日(火)ソウルロッテシネマ建大入口店
映画“뜨거운 안녕(邦題:フェニックス~約束の歌)”制作報告会がソウル市のロッテシネマ建大入口店で多くのマスコミ関係者の参加のもと盛大に開催されました。
会場には多くのファンから送られてきた“応援トゥリ(献上)米”1トンが飾られました。
“トゥリ(献上)米”とは、お祝い花の代りに、不遇な方々への寄付として送られるお米のことです。
最近韓国ではコンサートやミュージカル、試写会などで、お花の代りにこの“応援トゥリ(献上)米”を送ることが主流になり、とても素晴らしい社会貢献として評価されています。
司会担当のコメディアン、ソン・ウニさんの軽快な進行で終始なごやかな雰囲気のもとで行われた制作報告会。
報告会には主演のFTISLANDイ・ホンギとペク・ジニの他マ・ドンソク、イム・ウォニ、シム・イヨン、チョン・ミンソら実力派俳優が勢ぞろいしました。
イ・ホンギさんはトップスターのアイドル役。暴力事件を起こし“社会奉仕300時間”を言い渡されホスピス病院に送られます。そこで末期患者らで構成されたバンド“フェニックス”のメンバーたちに出会います。
ペク・ジニさんは末期癌の患者でありながら志願奉仕として働き、バンドではボーカル兼ベーシスト。マ・ドンソクさんは元ヤクザの親分でドラマ―。イム・ウォニさんは流しのバンドマンでギタリスト。子役のチョン・ミンソさんは白血病を患うピアニスト。そしてシム・イヨンさんは幼い息子のために絵本を残そうとがんばる母。
役柄についての自己紹介があった後、俳優が選択したワンシーンを題材にスチールトークで会場は大いに盛り上がりました。
イ・ホンギさんが選んだスチール1枚は撮影初日の“路上放尿シーン”。
“僕の初めての映画の初撮影シーンがこの路上放尿のシーンでした”
イ・ホンギさんはドラマに比べ映画の撮影は時間的に余裕があり、食事も美味しく規則的で、全てにおいてドラマ撮影よりよかったと感想を述べました。
役作りについては“僕は元々やんちゃな性格なので、問題児のアイドルが模範的な人間に成長していく過程の演技が大変でした”と振り返りました。
マ・ドンソクさんは“高校の頃バンドに所属しドラムの経験があったが、久しぶりに叩いてみるとうまくいかず苦労した”と言いました。
子役のチョン・ミンソちゃんは、撮影期間中誰が一番やさしかったかと言う質問には“全員”と無難に答え、一番大変だったことはとの問いには“寒い中での撮影が一番大変でした”と答えました。
“FTISLANDのファンですか?”との質問に“好きだけど、一番は少女時代です”と告白し会場の爆笑を誘いました。
イ・ホンギさんとペク・ジニさんの軽妙なカップルトークはこの日も健在。ホンギさんが“ジニさんにいじめられた”と言うとジニさんが“ありえない”と言った掛け合いの応酬。
“ホンギさんが私の話を始める度に不安になります”と言うジニさんの言葉に実感がこもっていました。
イム・ウォニさんは“これまでギターなど一度も手にしたことがないので苦労しました。映画ではドラム経験者のマ・ドンソクさんが一番下手で、実際演奏したことがない僕のほうがうまいという設定になっていて不思議な気分だった”と語りました。
映画の中での素朴な母の姿とは打って変わってゴージャスなドレススタイルで関係者を驚かせたシム・イヨンさん。ホンギさんについては“休憩時間は小学生みたいにはしゃぎっぱなしですが、撮影に入ると真剣になります。そのギャップに驚かされました”と感想を述べました。
ナム・テクス監督は“とても素晴らしいスタッフ、キャストに恵まれ幸せだった”とし、この映画は全ての人に人生のやさしさを与えられる映画だと述べました。
役作りのために実際ホスピス病院に行って患者たちと触れ合ったと言う出演者たち。
ペク・ジニさんはその時の経験をこう語りました。
“イム・ウォニさんと一緒にホスピスに行って、患者たちの手を取って歌も歌いました。その日家に帰ると両親に対する感謝の気持ちが込み上げて来て祈りを捧げました”
映画のミュージックビデオの上映の後、参加した記者たちとの質疑応答が行われました。
またこの日“世界版私たち結婚しました”でイ・ホンギさんと共演中の日本人女優藤井美菜さんが花束を持ってステージに駈けつけ、映画の成功を共に祈願しました。